FEレポート(特別編 第1回)
LUNA: | う〜ん、入りづらいなぁ・・・。(うろうろ) |
フィン: | 動くな!! |
LUNA: | え?あっ、きゃ〜!!(どてっ) |
フィン: | ここをキュアン様の天幕と知った上での所行か? |
LUNA: | あっ、あの・・・。 |
フィン: | キュアン様に仇なすものは、この私が許さぬ。 |
エスリン: | (ぱさっ)フィン、何を騒いでいるの? |
LUNA: | あ、エスリン様。フィンをとめて下さい。 |
エスリン: | あら、レポーターのLUNAさん。 いったい、何事なの? |
フィン: | この者が天幕の周りをうろうろしていたのです。 |
エスリン: | あら、何か御用なのかしら? |
LUNA: | ええ、まあ、その・・・キュアン様にお願いがあってきたんですけど、いざとなるとなかなか入りづらくって・・・(- -;) |
エスリン: | それで、フィンに怪しまれて手槍を投げ付けられたのね。 |
LUNA: | はぁ・・・。 |
エスリン: | フィン、この人は怪しい人ではあるけど危険はないわ。 |
フィン: | エスリン様が保証して下さるなら・・・。 |
エスリン: | さあ、LUNAさん、どうぞお入りになって。 |
LUNA: | はい、お邪魔します。(ぽてぽて) |
シグルド: | お客さまかい? |
LUNA: | げげっ、シグルド様!? |
エスリン: | 兄上に聴かれたらまずいお話なのかしら? |
LUNA: | まずいと言うか、気まずいと言うか・・・。 実は・・・(ぼそぼそ) |
エスリン: | そうねぇ、確かにそれはキュアンの方が適任よね。 |
LUNA: | エスリン様からキュアン様にお願いしておいてもらえませんか? |
エスリン: | いいわよ。 それじゃ、明日の朝また来てもらえるかしら? |
LUNA: | はい、お願いします。 |
LUNA: | あの〜、おはようございます〜。 |
エスリン: | おはようございます。 |
LUNA: | あの夕べの・・・。 |
キュアン: | ああ、エルトシャンへの紹介状だね。 出来てるよ。 |
エスリン: | はい、どうぞ。 ついでにシルベールまでフィンに送らせるわ。 |
LUNA: | いいんですか? |
キュアン: | ああ、夕べのお詫びに送り迎えさせよう。 頼んだぞ、フィン。 |
フィン: | はい、畏まりました。 |
フィン: | さあ、着きましたよ。 |
LUNA: | あ、ありがと。 ごめんね、ラケシスとデートしたかったでしょうに・・・。 |
フィン: | な、何を仰るんですか!? 私と、あの方では身分が違い過ぎます!! |
LUNA: | 真っ赤になっちゃって・・・(^^) |
フィン: | 捨てて帰りますよ。 |
LUNA: | やれるもんならやってごらん。 君がキュアン様の命令に逆らえるならね。 |
フィン: | うぅ・・・。 |
LUNA: | じゃぁ、夕方くらいに迎えに来てね。 |
フィン: | 承知しましたっ。(ぷいっ) |
LUNA: | あれ?何か、足の調子が変だなぁ。 ま、いいか。 |
兵士: | エルトシャン様。キュアン様からのお手紙を持った異界の娘が訪ねて参りましたが、如何いたしましょうか? |
エルトシャン: | キュアンの・・・よし、会ってみよう。 通せ。 |
兵士: | 畏まりました。 おい、お客人をお通しせよ。 |
LUNA: | お邪魔します。 |
エルトシャン: | お前が異界の娘か。 まぁ、そこに掛けなさい。 |
LUNA: | はい。 |
エルトシャン: | キュアンの手紙と言うのを見せてもらおうか。 |
LUNA: | あ、はい。これです。 |
エルトシャン: | (がさがさ)ふむ・・・・・・。 |
LUNA: | (どきどき、びくびく) |
エルトシャン: | フッ、なるほど。 では、直ちにお茶の支度をさせるとしよう。 |
LUNA: | ??? |
エルトシャン: | 俺と一緒にお茶を飲みたい、とキュアンに仲介を頼んだのだろう? |
LUNA: | ☆※★〜! |
エルトシャン: | 天気もいいし、テラスの方へ支度させよう。 着いてきなさい。(スタスタ) |
LUNA: | はい。(ぽてぽて) |
エルトシャン: | それにしても、変わった娘だ。 お茶を飲むためだけにわざわざここまで来るとは。 |
LUNA: | あはは・・・(^^;) |
エルトシャン: | 以前は、こうしてよくラケシスと・・・。 あいつはどうしてる? |
LUNA: | えぇっと、フィンと仲良くしてます。 |
エルトシャン: | (ピクッ)フィンと言うと、あのキュアンのところの見習い騎士か? |
LUNA: | はい。 ラケシス姫の方が積極的で、フィンは身分を気にして否定してますけど、じわじわと仲は進展していってます。 |
エルトシャン: | ラケシスが・・・。 あいつの目に適うとは、さすがキュアンの側近だな。 |
LUNA: | そうですね。 |
エルトシャン: | これで、俺に何かあっても、あいつは生きていけるな。 |
LUNA: | エルト様・・・。 |
エルトシャン: | ところで、その足はどうした? |
LUNA: | えっ? |
エルトシャン: | 右足を挫いてるだろう。 気付いてないとでも思ったか? |
LUNA: | あはは、やっぱりバレてました? |
エルトシャン: | 相手の動きの隙を見る癖がついてしまっているからな。 そんな身体でここまで来るとは、ますます変わった娘だな。 |
LUNA: | でも、あなたとこうしてお茶を飲んでる間は、痛みなんて感じないんですよ。 |
エルトシャン: | くっ、くっくっくっ、あははははっ・・・。 |
LUNA: | あぁ〜、嘘だと思ってるんですね。 |
エルトシャン: | まったく、キュアンの言ってた通りだ(^o^) |
LUNA: | キュアン様、何て仰ったんですか? |
エルトシャン: | 「妙なお嬢さんだから、政争でかりかりしてるエルトの気晴らしにちょうどいいだろう」って(^o^;) |
LUNA: | もうっ、キュアン様ったら・・・。 でも、気晴らしでも何でもお役に立てればうれしいです(*^^*) |
エルトシャン: | ああ、失礼。 さて、そろそろ日も落ちてくる。シグルド達のところまで送らせよう。 |
LUNA: | あ、夕方頃に迎えがくることになってますので。 |
兵士: | 失礼します。 エルトシャン様、フィンと名乗る見習い騎士がキュアン様から遣わされた迎えと称して参っておりますが・・・。 |
LUNA: | あ、ちゃんと来てくれたんだ。 |
エルトシャン: | では、外まで送っていこう。(ひょいっ) |
LUNA: | あの、大丈夫です。歩けますから。 きゃ〜、嬉しすぎて気を失いそう(*^^*) |
エルトシャン: | (ストン)それでは、お手をどうぞ。 |
LUNA: | ありがとうございます(*^^*) |
-End-