FEレポート(パラレル編 第3回)
LUNA: | えぇっと、今日のメンバーは…。 |
レヴィン: | おぉ、やっと来たか。 |
LUNA: | やっと、ってまだ時間前なんですけど…。 |
レヴィン: | 細かいことは気にするな。 もう、皆待ってるんだ。さっさと行くぞ。 |
LUNA: | は〜い。 |
フュリー: | お久しぶりです。 |
LUNA: | ややっ、これはどうも。お久しぶりです。 ところで、何やら騒がしいようですが、どう為さったんですか? |
アゼル: | 実は、席順で揉めちゃってまして…。 |
ティルテュ: | アーサー!いい加減にしなさい!! |
ティニー: | 兄さま…。 |
アーサー: | ティニーの席は、俺の隣だ!! |
セティ: | 君の隣はフィーだろ。 ティニーの席は私の隣だよ。 |
アーサー: | そっちはそっちで、家族水入らずで固まれよ。 |
セティ: | ふ〜ん。妻は家族じゃないって言うつもりなんだ、君は。 |
アーサー: | 妻…って、お前らまだ正式に婚礼挙げてないじゃないか。 |
セティ: | でも、君たちは婚礼挙げたよね。 それとも、フィーと結婚した覚えがないとでも? |
アーサー: | ……。 |
LUNA: | ああ、そういうことですか。なるほどね。 |
フィー: | ちょっと、感心してないで何とかしてよ。 |
ティニー: | お願いします〜。 |
LUNA: | 簡単だよ。 席順は、向こうからレヴィン様、フュリーさん、私、セティ様、ティニーちゃん、アーサー、フィー、ティルテュ様、アゼル様。 これで、ぐるりと座れば問題ないでしょう? |
フィー: | どさくさに紛れて、自分もお兄ちゃんの隣に移動したわね。 |
ティニー: | 良いではありませんか。LUNAさんは私達のことを認めて下さっているのですから。 |
セティ: | それもそうだね。 |
アーサー: | ティニーをセティの隣に座らせるのは嫌だ〜!! |
アゼル: | それ以上逆らうな! |
ティルテュ: | あんた一人のために、あたしたちまで不幸になって堪るもんですか!! |
アーサー: | ムグ、ムググ…。 |
レヴィン: | 相変わらずだな。 |
フュリー: | はぁ、私達と違ってLUNAさんの機嫌を損ねた場合の被害が大きいですから。 |
フィー: | ほんっとに諦めが悪いんだから。 その上、わたしのこと何だと思ってるのかしら(怒) |
セティ: | 離婚するなら止めないぞ。 |
フィー: | しないわよ! わたしだって、お母様の子ですもの。 |
アーサー: | 何だ、そりゃ? |
フィー: | 相手がどんなに脳天気でボケた奴でも、ちゃんと添い遂げてみせるわよ! |
レヴィン: | それって、俺の悪口に聞こえるんだが…。 |
フュリー: | き、気のせいです、レヴィン様。 |
セティ: | それとも父上は、何か、身に覚えでもあるんですか? |
レヴィン: | ない! 少なくとも、俺はそこまで言われる程莫迦じゃない!! |
フィー: | それに悔しいけど、お母様に似て、わたしもそういう莫迦なひとが好きなのよ(やや赤面) |
ティルテュ: | あら、良かったわね、アーサー♪ |
アゼル: | これは、なかなかに堂々とした告白だね。 |
ティニー: | フィーさん、素敵です!! |
フィー: | ほら、ティニーもこの際はっきりここで宣言しちゃいなさいよ。 |
ティニー: | えっ? |
フィー: | 御両親の前ではっきり言ってやれば、アーサーだってこれ以上未練がましい真似は続けられないわよ。 |
ティニー: | え、えぇっと、あの…。 |
セティ: | それもそうだな。 |
ティニー: | セティ様…? |
セティ: | 母上と、君の御両親の前ではっきり言うよ。 愛してる、ティニー。君は私の宝物だ。 |
ティニー: | セティ様。そんなこと言われたら困ってしまいます。 |
セティ: | 迷惑かい? |
ティニー: | いいえ。う、嬉しいです(真っ赤) |
ティルテュ: | あらあら、ティニーったら…。 |
アゼル: | はぁ〜、娘はいつかは嫁いで行っちゃうものなんだよね。 幸せになるんだよ、ティニー。 |
ティニー: | …はい、父さま。 |
アーサー: | そんな〜。両家の親も公認ってか〜(嘆き) |
レヴィン: | でも、今、俺が含まれてなかったような気がしたんだが…。 |
セティ: | 父上は行軍中に了承済みでしょう。 |
レヴィン: | それもそうだな、あはは…。 |
アーサー: | 笑い事じゃな〜い!! |
フィー: | 諦めが悪いわね。 わたしとティニーのどっちが大切なのよ!? |
アーサー: | んなもの、両方に決まってんだろ! |
アゼル: | それじゃ聞くけど。 ティニーとフィーちゃんが揃って崖から転落しかけました。 はい、君はどっちに向って手をのばすの? |
アーサー: | ティニー(即答) |
レヴィン: | フィー、出戻ってもいいぞ。 |
アーサー: | だって、フィーにはマーニャがついてるから落ちても平気だけど、ティニーは空を飛べないんだぞ!! |
フィー: | それは、わたしとマーニャの絆を信頼している、と好意的に取るべきかしら? |
アーサー: | 好意的も何も、そういうことだ。 |
フュリー: | セティは? どちらを助けるの? |
セティ: | 多分ティニーだと思いますが…。 |
フィー: | お兄ちゃんも、わたしのことは助けてくれないわけ? |
セティ: | 実際にそんなことになったら、二人に向って手を伸ばして、私まで一緒に落ちそうな気がするんだ。 |
フィー: | まさか、って笑えないくらい真実味があるわね。 |
レヴィン: | まぁ、その時は3人一緒にフォルセティで巻き上げて戻ってくるんだな。 |
セティ: | そんな便利なことが出来るんですか? でしたら、今度その使い方教えて下さい。 |
アーサー: | で、助かるついでにティニーのスカート捲るつもりか。 |
セティ: | なっ…、人聞きの悪いことを言わないでくれ!! |
レヴィン: | だが、あの服装だと間違いなくそうなるな。 |
ティニー: | ……(真っ赤) |
セティ: | そうなった時は不可抗力だ!! |
LUNA: | そんなに焦らなくても、私は不可抗力だと信じますよ。 ティニーちゃんも、信じるよね? |
ティニー: | はい! |
セティ: | 良かった、君が信じてくれて(ホッ) |
レヴィン: | チッ(舌打ち) |
フュリー: | あら、どう為さったんですか、レヴィン様? 何だか悔しそうですけど…。 |
レヴィン: | セティを困らせて遊ぼうと思ったのに…。 |
フュリー: | レヴィン様(涙目) |
レヴィン: | あ、いや、冗談だ、冗談(あせあせ) |
LUNA: | 何か、雲行き怪しくなって来たからこの辺で失礼させていただこうかな? |
レヴィン: | うん、それがいい。そうしよう。これで、お開きだ。 |
LUNA: | と言うことですので、セティ様、これで失礼します。(深々と礼) |
セティ: | あ、お疲れ様でした。 |
LUNA: | それでは。(スタスタ) |
フュリー: | どうして、セティだけに改めて挨拶して行くのでしょうか? |
レヴィン: | フュリー…お前、全然気付いてなかったのか。 |
アゼル: | 相変わらずですね。 |
ティルテュ: | アゼルだって、ひとのこと言えないでしょ。 |
アゼル: | でも、さすがにこれは気付いてたよ。 |
フュリー: | はい? |
フィー: | もうっ、お母様ったら鈍いわね。(ごしょごしょ) |
フュリー: | (ふむふむ)あら、そうだったの。 さすがはレヴィン様の血を引いてるだけあって、もてるわねセティ♪ |
セティ: | 母上…。 その褒められ方、全然嬉しくありません(--;) |
-End-