あとがき(という名の言い訳)
こんなところまで読んでいただいて、どうもありがとうございます。
ヴェルトマー編です。例えストーリーがシレジアで展開されようと、これはヴェルトマー編なんです。
だって、この二人の場合、自分のところで騒ぎ起こすとは考え難いんだもの。
絶対、周りの人を書き込んで、しかも巻き込まれた人が苦労を背負い込むんだわ(^^;)
そして、巻き込まれて苦労を背負い込む人の代表は、やっぱりセティ様でしょう。
今回、セティ様がキレかかってます。
それでもフィーに言い返さなかったところは、さすがは身内です。言い返すと碌なことにならないということを、よ〜くわかっています。そして、そのストレスはすべてアーサーに向けられる、ということでLUNAはフィーを引き取りに来たアーサーをライトニングで焦がしてもらうつもりだったんですけど、セティ様が嫌がるので没になりました(^^;)
さて、セティ様が飲み込んだ反論をちょっと補足しておきましょ。
いつからここは、お前の実家になったんだ?
シレジア城は、フィーの実家ではありません。レヴィン様の実家でセティ様の住居ですが、フィーの実家は山奥か隠れ里のようなところにある小さな家のはずです。
だから、実家コールを発したフィーが帰るべき場所は、フュリーの墓のあるところのはずなんですね。でも、そんなとこに居たってアーサーは迎えに来てくれないし、シレジア城へ転がり込んだ方が丁重にもてなしてもらえるし。まぁ、フィーだってシレジアの王女さまと言えるので、シレジア城で好き勝手しても構わないだろうし。
でも、いきなり転がり込んで来て痴話げんかの愚痴を聞かされるセティ様は哀れですね。だって、ここでのセティ様はティニーと細々と文通してる仲なんですから。痴話げんかの愚痴って、惚気が混じってくるんですもの。さすがのセティ様も、これじゃあキレそうにだってなるでしょう。
だから、ファルコン便で…(^^;)
それでは、ここまでお付き合い下さって本当にありがとうございました。