FEレポート(パラレル編 第2回)

LUNA: さ〜て、今日はちゃんと時間前だぞっと。
シグルド: あっ、LUNAが居た。
お待たせ〜!
LUNA: いえいえ、今来たところですから。
エルトシャン: 時間ぎりぎりとは、無駄がなくて感心なことだ。
キュアン: えらいぞ、LUNA。(ポムポム)
LUNA: わ〜い、キュアン様に褒められちゃった(^^)
エスリン: それじゃ、皆のところへ行きましょう。
セリス: 父上のお言い付け通りにセッティングしましたけど、本当にこれでよろしいのでしょうか?
シグルド: ああ。
おほんっ。あ〜、エスリン。今回お前の椅子は用意しなかったから、そのつもりでいるように。
エスリン: えっ?
シグルド: また、椅子を粉々にされてはたまらないからね。
キュアンの膝だろうが肩だろうが、好きなところに座りなさい。
エスリン: 好きなところねぇ…。それじゃぁ、兄上の頭の上とか?
シグルド: 座って良いのは、キュアンの上か一般常識が許す場所だけだぞ。
キュアン: おいで、エスリン(^^)
エスリン: は〜い♪
エルトシャン: 相変わらずだな。
アレス: それは叔母上もですね。
エルトシャン: 何?
アレス: まさか、気がつかなかったんですか?父上ともあろう方が…。
ラケシス: だから、私は席を譲って欲しい訳じゃないのよ!
フィン: ですが…。
エルトシャン: 何をやってるんだ、2人とも!?
アレス: ですから、あれですよ。(指差し〜)
エルトシャン: 壁際に粉々の椅子…。まさか、ラケシスが蹴飛ばしたんじゃないだろうな?
アレス: 蹴飛ばしはしませんでしたが…。
ナンナ: …投げ付けました。
セリス: マスターナイトの腕力って凄いんだね。
リーフ: まぁ、これだけいろんな武器を日頃から持ち歩いてれば、当然かも知れませんね。
『銀の斧』等も軽々と振り回せますし。
キュアン: 頼もしく育ったな、リーフ。
エスリン: レンスターの未来も安泰ね。
LUNA: でも、お妃様がいませんよ。
リーフ: 誰の所為ですかっ!!
LUNA: えぇっとぉ、アレス様?
セリス: 元を正せば、あなたの所為ですよ。
リーフはともかく、私まで独身ではグランベルの未来は先行き不安ですね。
リーフ: リーフはともかく、ってどう言う意味ですか?
セリス: だって、アルテナがいるじゃない?
キュアン: そうか、アルテナには恋人がいるのか。
エスリン: ねぇねぇ、どんな人? キュアンの次くらいには格好良いのかしら?
アルテナ: それは…。
リーフ: 私の次くらいには良いんじゃありませんか? 一般水準から言えば、二枚目だと思いますよ。
アレス: 何を妬いてるんだ?
リーフ: 別に、妬いてなんか…。
キュアン: それで、どこのどいつなんだ? アルテナをかっ攫おうとしている男というのは…。
エスリン: かっ攫うだなんて…。もうっ、キュアンたらっ♪
アルテナ: いえ、まだ、そんな仲では…。
キュアン: そうなのか?
フィン: えっ、あの、私は何も存じません。
ラケシス: フィン、余所見しないで!(グイッ)
フィン: あ、申し訳ありません。
アレス: こわ〜。ナンナが怒った時より迫力あるぜ。
ナンナ: 何か言った?
アレス: いや、別に…。
シグルド: ああ、そっか。
セリス: どうかなさったんですか?
シグルド セリス達3人の中で恋人いるのはアレスくんだけなんだね。
エルトシャン: さすがは、俺の息子だ。
しかも相手がラケシスの娘とは、偉いぞアレス!
アレス: そういう理由で好きになった訳じゃないんですけど…。
キュアン: く〜っ、フィンの娘は是非リーフの嫁に欲しかったなぁ。
リーフ: 私も、それでナンナを好きになった訳では…。
シグルド: セリスは誰が好きだったんだ?
セリス: ラクチェとユリアとパティとティニーですけど…。
LUNA: 気が多かったから全員に振られたんですよね。
セリス: あなたの所為でしょう〜〜〜(涙)
LUNA: いいじゃないですか。グランベル王家の血筋ならユリアが居るんですから。
セリス: シアルフィは?
言っときますけど、オイフェも独身ですよ。
シグルド: それは、一大事じゃないか!!
LUNA、うちの血筋をどうしてくれる!?
LUNA: やだなぁシグルド様ったら。そんなに慌てなくてもエスリン様からバルドの血を継いだ人が居るじゃないですか。
シグルド: じ〜っ。
アルテナ: ギクッ!
キュアン: どうした、シグルド?
シグルド: アルテナ、君だけが頼りだ。ノヴァの血のついででもいいから、うちの血を絶やさないでくれ。
アルテナ: そのようなことを仰られても…。
アレス: 大変だな。子供は3人以上か。
ナンナ: 3人?
アレス: あ、うちは1人で平気だぞ、多分。
エルトシャン: そうだな。お前達なら、ほぼ間違いなく第一子で『ミストルティン』の継承者が生まれてくるだろう。
アレス: でも、まだ生むなよ。しばらくはお前を一人占めしていたい。
ナンナ: 言ってることとやってることが矛盾してるわよ。(ぼそっ)
エルトシャン: ところで、どうしてアルテナは3人以上なんだ?
アレス: 神器3つ分の継承者を期待されてますから。
キュアン: 2つじゃないのか?
リーフ: それが、その、姉上のお相手と言うのが…。
エスリン: もしかして、神器の使い手なの?
リーフ: (コクン)
シグルド: へぇ〜、一体誰なんだい?
アルテナ: ですから、そういう仲では…。
キュアン: いいから、言いなさい。一体、誰が好きなんだ?
アルテナ: ……アリオーン義兄様です。
キュアン: どこかで聞いたような名前だなぁ。
エルトシャン: トラバントのところの息子がそんな名前じゃなかったか。
キュアン: トラ…バント…だと〜〜〜っ!!
エスリン: キュアン、落ち着いて!
キュアン: ダメだっ!あんな奴のところになんか、可愛いアルテナを嫁にはやらないぞ!!
リーフ: あ〜あ。こうならないように、もう少し時間を掛けてお話するつもりだったのに…。
セリス: これでアルテナの幸せが逃げたら、アレスの所為だからね。
アレス: こんなことくらいで逃げるものか。
エルトシャン: ほぉ〜、随分と自信ありそうだな。
アレス: そりゃもう。
伊達に恋人持ちな訳じゃありませんよ。
ナンナ: あまり関係ないと思うけど…。
アレス: それに、パラレルでもトラバントは死んだままだし…。
LUNA: アレス様、それ、どこから…。
アレス: どこだって、いいだろ?
キュアン: 本当にトラバントは死んだままなのか?
LUNA: はい。
キュアン: それじゃ、アルテナはあいつの家へ嫁に行く訳じゃないんだな?
セリス: お嫁に行く前にトラバントのところで暮らしてたよね?
リーフ: し〜っ!セリス様、今は姉上の幸せのために黙ってて下さい。
キュアン: だったら、いいか。
エスリン: そうね。アルテナが幸せになれる人のところへいけるなら、たとえ相手があのトラバントの息子でも…。
リーフ: 母上も、何やら不満そうなんですけど…。
エスリン: 当たり前よ。アルテナのこと人質にして私達を串刺しにするような人のこと、好きになんかなれるものですか!!
リーフ: でも、アリオーン殿はそんなことしてませんから。
エスリン: そう? リーフがそこまで言うなら、私ももう反対しないわ。
リーフ: ふ〜、良かったぁ。
一時はどうなることかと思いましたよ。
セリス: これで、アルテナも堂々とお嫁にいけるね。
リーフ: おめでとうございます、姉上。
アルテナ: え、ええ…。(だから、まだ、そんな仲じゃないのよ〜)
シグルド: それじゃ、アルテナ。うちの血筋も頼んだよ。
アルテナ: 頼まれても、困ります〜〜〜。
キュアン: そうだ、シグルド。自分の家系は自分達で何とかしろ。
シグルド: だって、うちはセリスしか子供いないのに独身なんだもの。
エルトシャン: だからと言って、見苦しいまねはするなよ。
シグルド: 自分のところが安泰だからって…。
キュアン: アルテナ。シグルドの言うことは気にしなくて良いからな。
でも、うちの血は絶やさないように。いいね?
アルテナ: はぁ…。
シグルド: ずるいぞ、キュアン!
エスリンを妃にした責任を取って、うちの血筋も残せ!!
キュアン: どういう責任だよ、まったく。
エスリン: 責任だったら、セリスに取らせるのが筋よね。
早く、可愛いお嫁さん見つけなさいな♪
キュアン: リーフも、いい娘がいたら今度は逃がすなよ。
リーフ: でも、私はナンナがいいんです〜(;_;)
アレス: ナンナは絶対に渡さんっ!!
エルトシャン: いいぞ、アレス。絶対に離すな。
ナンナ: きゃ〜。
フィン: どうした、ナンナ?
ラケシス: あら、アレスったらしっかり抱き締めちゃって情熱的ね。
フィン: そういう問題ではないような気が…。
ラケシス: そんなことより、早くそこに座って私を膝に乗せてよ!
フィン: ですから、私は立ったままでいいですから、あなたがそこに…。
エルトシャン: まだやってたのか、お前達。(呆然)
セリス: 父上、次回からは椅子2つ減らしますか?
シグルド: そうだね。
-End-

インデックスへ戻る